アルチンボルド展に行ってきました!

ジュゼッペ・アルチンボルドは、16世紀イタリアの宮廷画家です。
ハプスブルク家のフェルディナンド一世に仕えました。

アルチンボルド

花などの静物を寄せ集めて肖像画とする"寄せ絵"で有名です。
久しぶりに上野の美術館に行きました!
彼の作品でこんなのがありました

works_04.jpg

鼻が鶏肉になっていたり、悪意を感じませんか?
モデルは神聖ローマ皇帝の財務顧問を当時勤めていた法律家、ヨハン・ウルリヒ・ツァジウスだと言われています。
当時の人の証言によると、離れて見るとかなり似ていたそうで、皇族たちはこの絵をたいそう楽しんでいたそうな。
このツァジウスという人物は嫌われていたんでしょう。
そういう下世話な楽しみは、美術の世界でも大いにあると思うんですよ。

ルネサンスが花開き、商人階級が画家の大口顧客になった15世紀以降、画壇が現在の芸能界のようになり、画家の不倫のようなスキャンダルなどを楽しんでいたふしがあります。
今より話題の少ない時代ですから、画家の作品が問題作として取り上げられると、一気に口コミで広まったことでしょう。
それを期待していた画家もいたはず。

ゴッホみたいなガチの求道者もいれば、楽しさを追求していたアルチンボルドのような画家もいた。
イラストレーターに近いのかな、とも思います。
楽しさを追求した絵は悲壮感がなくて好きです。

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No title

アルチンボルド展は親が行ったんですが、自分の顔を撮影してアルチンボルド作風に編集するのが面白かったらしいですね。
自分は今日渋谷のbunmamuraでベルギー奇想の系譜展に行ってきました。
「トゥヌグダルスの幻視」の様な奇抜な絵が当時どのような背景で作られたのかと疑問に思いました。この絵は1500年くらいに作られたそうですが、アルチンボルドの時代も近いようで何か流行りみたいなものがあったのでしょうかね。歴史的な背景と当時これらの絵がどのような場で発表され人々が鑑賞し議論していたのかと思いを馳せるとまた味わい深くなりますねぇ。でも「愚者の船」の登場人物が誰かを真似て描いているように見えますが、それが誰だかわからないのが少し残念ではあります。

Re: No title

> ポチさん

ベルギー奇想の系譜展は私も行きました!
ボスの怪物絵は厨二心をくすぐるので好きです。
エル・グレコを始めとするマニエリスムが流行るのも16世紀のことなので、「絵画は美しくあらねばならない」というドグマに飽きがきていた時代だったのかもしれません。
グロテスクも美のうち、というのは大いに頷けるところです

あと画家の大口顧客が教会から商人にシフトしていったのもでかいでしょうね。
実際的な商人は、観て面白いものを求めるでしょうから

No title

ろへいさん、はじめまして。
いつも楽しく動画を視聴させていたただいてます。
興味のある画家の話題のため、コメントを残してしまうことをお許しください。

アルチンボルト展についてこの前NHKでちょっとした特集してまして、特集内容によると当時のヨーロッパ内で四季の始まりは冬からなんだそうです。
その冬をテーマに皇帝マクシミリアン2世(服に描かれたMから推測されるそうです)を描いている=万物を支配している皇帝という意味を持つのだとか(皇帝の理念には“万物を支配し、理解する”というのがあるためそれにもかけているのかもしれません。)
そのため、冬の絵は皇帝の寝室に飾られていたとか。
コミカルな要素もある絵画の数々ですが、夜中にふと見るのは怖い気もしますが・・・。
ろへいさんはもしお気に入りのアルチンボルトの絵(この場合はレプリカですかね)を手に入れられたらどこに飾りますか?

Re: No title

> カモシギさん

四季の始まりが冬というのは初めて知りました!
冬に良いイメージがあるってことなんですね。意外です。

アルチンボルドの絵は、飾るにはクセが強すぎると思います。
ノーマン・ロックウェルみたいに生活を邪魔しない絵がいいです(笑)