The Cat Lady 実況プレイ Part10

全編これ会話回。翻訳疲れた…
徐々にミッチはスーザンに心を開いてきています。



今回のパートを見てもらえばわかるように、動画タイトルの【復讐の死にゆく女】というのはミッチのことですね。
もちろん【絶望する不死の女】はスーザンです。

自分の命の灯が燃え尽きる前に、分身に等しい存在だった彼氏を(事実上)殺した男にひと目相まみえようと、スーザンのアパートにやってきたわけです。

ちなみに会話に出てきた「プロムクイーン」というのは、高校や大学の卒業記念ダンスパーティにて開催されるミスコンの優勝者のことです。
プロムは日本にはない風習なので耳慣れないと思いますが…
アメリカの非リア充達は、このイベントを蛇蝎の如く忌み嫌い、恐れています。
もし日本でプロムが開催されたら、胃に穴が開く若者が続出することでしょう。
なぜなら、男は必ず女性をプロムに誘ってチークダンスを踊らなければいけないからです(笑)
悪しき風習ですよ、ホントに…

次回からはいよいよ寄生虫への復讐回。
お楽しみに!



言語学者ガヴィーノ・レッダ著「父 パードレ・パドローネ - ある羊飼いの教育」が凄かったのでご紹介します。

強権的な父親に激しい体罰をくらいながら羊飼いとして野生児のように育てられたガヴィーノの自伝的小説です。
舞台はイタリアのサルデーニャ島。
小学校の教室で一生懸命授業を聞いているガヴィーノの所に、父親が乱入してくる場面から物語は始まります。

「俺たちは食っていかにゃならねえ。そのためにこいつの労働力が絶対に必要だ」という趣旨の演説をし、無理矢理連れて帰ります。
このため、ガヴィーノは20歳まで読み書きができず、小学生並の知性もないまま、羊飼いの世界だけしか知らずに生きていくことになります。
ガヴィーノ
小説の前半部は、父親流の乱暴な、羊飼いになるための実地訓練に明け暮れます。
当時1940年代はしょっちゅう家畜の盗難や、他人の敷地での放牧が起きていたので、自分たちの羊を見張る仕事は重要なものだったのです。
ガヴィーノが一日中、羊を見張ってる間、父親は畑を耕しに出かけます。
これはつまり、6歳の幼いガヴィーノは、生活の大半を独りで過ごすということを意味します。

年を重ねるに連れ、父親の要求は多くなる一方で、ガヴィーノは必死で食らいついていきます。
このあたりの描写が、まるで自分が羊飼いになって、ノウハウを一つずつ覚えていってるような錯覚に陥るほど迫真に満ちています。

唯一の楽しみは、祭りのときに来る音楽家のアコーディオンの演奏を聴くこと。
自分もやってみたいという憧れを抱きます。
ある日、遠縁の親戚が音楽に詳しいという話を聞きつけ、疎遠だったにも関わらず、思い切って訪ねていきます。
息子を若い頃に亡くしていた親戚のおじさんは、ガヴィーノに熱心に音符の読み方から教えます。
羊飼いで培った抜群の集中力で、ものすごい勢いで理論を吸収していき、他人の畑を耕して貯めた賃金でアコーディオンを買い、ついにあの音楽家のように淀みなく弾けるようになります。

これで自信をつけたガヴィーノは「羊飼いは羊飼いのまま一生を終わらなければいけないわけじゃないんだ」と、初めて上達の楽しさを知ります。

ledda
著者ガヴィーノ・レッダ

20歳になり、周囲の糞みたいな状況に嫌気がさしたガヴィーノは、何でもいいからとにかくここを脱出したい、という一心で、軍隊に入ります。
当時は、移民になって工場や鉱山で働くか、憲兵になるか、軍隊に入るか、くらいしか選択肢がなかったんです。

そして入隊届けの希望訓練コースの欄で、なんとなく「ラジオ修理コース」を選択してしまいました。
これは何と、中学卒の資格がいる、割とハイレベルなコースだったんです。

これは大変ですよ。
なんせ、軍隊の公式言語はイタリア語で、ガヴィーノはサルデーニャ島出身、つまりサルデーニャ語しか喋れない。
イタリア語すら満足に喋れない上に、かけ算は九九くらいしかできない。
なのにオームの法則とかが出てくるんですよ!
怒濤の授業初日は、魔法の言葉を聞いてるみたいに、全ての意味がわかりません。
どんな努力も厭わないという意気込みだけはあるのに、何をどうしたら良いかわからない。

ガヴィーノは思い切って、クラスで一番優秀な生徒に事情を洗いざらい打ち明け、授業後1時間だけ初歩の初歩(小学校レベル)から教えてもらう約束を取り付けます。
そこから彼の快進撃が始まります。皆が寝た後でトイレに閉じこもって勉強し、休みの日は生徒達が売春宿に繰り出している間も勉強漬け。
コースの最後に組み立てたラジオから音楽が流れたときには、「まさかこんなことが自分にもできるなんて…」と感動の涙を必死に押さえる姿が感動的です。

コースを終了し、通常軍務についてからは、文字通り全生活を勉強に捧げます。
失われた日々を取り戻すかのように。
周りにいる大学卒のインテリ兵達を手当たり次第に捕まえては教えを請い、彼らの知識を貪欲に吸収します。

中学卒の資格を取り、軍隊を辞め、難関の古典学校に入学するため、故郷に戻ります。
物語のラストで、彼の猛勉強に反対する父親と、かなり激しく衝突するのですが、ここの描写がすさまじいです。
読んでてドキドキしました。

一番考えさせられたのは、ガヴィーノが勉強を進める内に、自分を郷里に縛り付け、過酷な労働を強いていた怪物の正体に気づくくだりです。
つまり、搾取者の存在に気づくと…

思うに、我々会社勤めの日本人も、サルデーニャの羊飼いも、隷属の構図という点では同じではないでしょうか。
これは遠い国の、大昔の出来事ではなく、当代的な問題そのものでは?

自分の現状に疑問を感じている社会人の方には、ぜひ一読をお勧めします。
私は自分とガヴィーノが重なって仕様がなかったのですが、皆さんはどうでしょうか…

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映画化もされ、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞してます

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ろへい

Author:ろへい
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主に海外のアドベンチャーゲームを実況プレイしてます。
ゲームも映画も小説も、実在感の感じられる重厚な作品が好きです。

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