「ホームズvs切り裂きジャック」解答編の考察(ネタバレ注意)
この記事は、本作の実況プレイ動画を全て観た後に読んで下さい。
また、以下は私の解釈ですので、そこんとこヨロシクです。
また、以下は私の解釈ですので、そこんとこヨロシクです。
●切り裂きジャックこと、ヤコブ・レヴィが虐殺を決意するまでの経緯
アルドゲートで肉屋を営む。
ユダヤ教の共同体に所属し、自分と同じユダヤ人相手に商売をする。
生活が苦しく、妻子を養うために盗みを始める。
二人の共犯者と、ゴールストン通りの肉屋に盗みに入るが、捕まって裁判にかけられる。
共犯者の一人は無罪、一人は4ヶ月の禁固刑だったのに対し、ヤコブは12ヶ月の禁固刑という重い罰を受ける。
この事件がきっかけで、ユダヤ共同体はヤコブを疎外する。
生活がますます苦しくなる。
ヤコブは、一番安い、最底辺の娼婦の元に足繁く通う。
娼婦から梅毒をうつされる。
梅毒は妻を介して子供に感染する。
ヤコブは、自分を惨めな境遇に追いやった
娼婦とユダヤ人共同体に、復讐を誓う(逆恨みだけど)。
●解答編の考察
①なぜ娼婦を狙った?
→「恨んでいるからだ。娼婦から梅毒をもらい、妻から子供に感染してしまった。
取り返しのつかない過ちへの絶望だ」

右上に表示されているドキュメントは、Part10で出てきました。
ワトソンがロンドン病院で見つけた文書です。
これについては皆さんに謝らなければいけないことがあります。
このドキュメント、大して重要じゃないだろうとタカをくくって
訳すのを割愛してしまったんです。
でも、かなり重要な内容が書いてありました(ついさっき、気付きました・・・)。
ドキュメントの和訳を以下に載せます。
----------------------------------------
・ロンドン病院の古い診断書
イーサン・レヴィ、1歳。
サラ・レヴィとヤコブ・レヴィの息子。
5月18日に梅毒で入院。
水銀とペニシリンで治療。
症状は進行しており、予断を許さない状況。
----------------------------------------
・・・こんな重要な文書を訳すのを忘れるなんて、ダメね。
②なぜ最底辺の女性を?
→彼は生活のために盗みをして投獄され、村八分になった。
そのため最底辺の娼婦しか買えず、彼女達から病気をもらった。
それで彼女達がツケを払うべきだと考えた。

右上の文書は、Part27で出てきました。
帝国クラブで見つけた、裁判の議事録です。
ヤコブ・レヴィが二人の共犯者と共に肉屋のハイマン・サンプソンという人物から
14ポンドの肉を盗んだ罪で起訴されました。
が、共犯者達は軽い刑で済んだのにヤコブ・レヴィだけが12ヶ月の禁固刑を食らっています。
これが元で、ユダヤ人コミュニティから疎外され始め、生活がさらに苦しくなります。
ヤコブはユダヤ共同体への恨みを募らせていきます。
③臓器の切除は?
→彼を除外したコミュニティへの復讐だ。
コミュニティから盗っ人の烙印を押されて、最も卑劣な手段で復讐した。
娼婦の内臓を、牛の内臓と偽って売りつけたのだ。

右上の文書は、Part27で出てきました。
ヤコブ・レヴィが帝国クラブに肉を売ろうとして営業をかけた手紙です。
売ろうとしていた肉は、娼婦の内臓でした。
ここで、Part28で私がギブアップした謎解きについて、答えがわかったので述べておきます。
「2. 犯人は被害者達の健康状態を確かめようとした」の選択肢が正しい理由は、娼婦の内臓を食用肉として出荷するためです。
Part26で、ハーディマンが次のように話しています。
「ユダヤ人の肉屋は信用出来ます。食用にしない内臓の健康状態も調べるのです。特に肺を」
キャサリン・エドウズの肝臓と肺も、傷つけられていました。
M・J・ケリーの肺にも傷がありました。
そうやって、臓器に細かい傷をつけて、健康状態を調べていたわけです。
職人としての習性ですね。
また、他の被害者達も同様に、腹部を切り開いて臓器の状態を調べました。
だからこそ時間の許す限り、被害者を解体したんですね。
持ち去られた被害者の子宮や腎臓や心臓は、食用肉として加工され、
ユダヤ教徒達に売られていました。
ユダヤ教は簡単に言えば、戒律を守ることで天国に行けますよ、という教義の宗教です。
そして人肉を食すことはもちろんタブーです。
食べた時点で、戒律を破ったことになり、天国に行くことができなくなります。
ヤコブはそれを狙ったわけです。
ユダヤ共同体の人々に人肉を食べさせることで、
神に背くよう仕向ける、という陰湿な復讐であります。
Part26の後半でホームズが、アイザック・ソロモノビッチに色々質問したのは、
こういったことを確信していたからです。
④顔を傷つけたのは?
→やはり復讐だ。梅毒の子供と同じ顔にして。

これについては説明不要ですな。
ちなみに梅毒は母子感染します。
つまり、父が娼婦から梅毒をもらって、妻に感染する。
その時に妻が妊娠していたら、子供は先天的に梅毒に罹患して生まれてきます。
⑤エプロンとメッセージは?
→自分を投獄した人々に対する仕返しだ。
レヴィはゴールストン通りで盗みをして捕まった。
だから、そこに住む人々に悪評が立つよう仕向けた。

右上の文書は、Part08で出てきました。
ワトソンが、警察署のゴミ箱から拾った、古い逮捕記録です。
その中にこんな記述があります。
---------------------------------------------------
ヤコブ・レヴィ、30歳、アルドゲート在住、
ホワイトチャペルのグールストン通り58番地の肉屋の雇用主
ハイマン・サンプソンから肉を盗んだ。
エセックス州の施設に20ヶ月の保護観察。
---------------------------------------------------
”グールストン通り”は、ゴールストン通りの間違いでした、ごめんなさい。
Part08で既に、真犯人の名前が出てきてるんですね。
ホームズはこの文書を覚えていたからこそ、
レヴィがゴールストン通りで盗みをしたという事実と、
犯人がゴールストン通りにユダヤ人を中傷するメッセージと被害者のエプロンを
残したという事実を結びつけることができたのです。
ちなみに裁判の判決では刑期は12ヶ月だったのに、20ヶ月に伸びてますねw
最後に補足しておきます。
肉屋が夜中に仕事をする理由。
イーストエンドの貧民街に、冷蔵施設を持てるだけの経済的余裕のある肉屋などいません。
朝の市場で肉を売るので、それにあわせて真夜中から早朝にかけて解体・加工作業を行うわけです。
長文でしたが、解答編の考察はこんなところです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
アルドゲートで肉屋を営む。
ユダヤ教の共同体に所属し、自分と同じユダヤ人相手に商売をする。
生活が苦しく、妻子を養うために盗みを始める。
二人の共犯者と、ゴールストン通りの肉屋に盗みに入るが、捕まって裁判にかけられる。
共犯者の一人は無罪、一人は4ヶ月の禁固刑だったのに対し、ヤコブは12ヶ月の禁固刑という重い罰を受ける。
この事件がきっかけで、ユダヤ共同体はヤコブを疎外する。
生活がますます苦しくなる。
ヤコブは、一番安い、最底辺の娼婦の元に足繁く通う。
娼婦から梅毒をうつされる。
梅毒は妻を介して子供に感染する。
ヤコブは、自分を惨めな境遇に追いやった
娼婦とユダヤ人共同体に、復讐を誓う(逆恨みだけど)。
●解答編の考察
①なぜ娼婦を狙った?
→「恨んでいるからだ。娼婦から梅毒をもらい、妻から子供に感染してしまった。
取り返しのつかない過ちへの絶望だ」

右上に表示されているドキュメントは、Part10で出てきました。
ワトソンがロンドン病院で見つけた文書です。
これについては皆さんに謝らなければいけないことがあります。
このドキュメント、大して重要じゃないだろうとタカをくくって
訳すのを割愛してしまったんです。
でも、かなり重要な内容が書いてありました(ついさっき、気付きました・・・)。
ドキュメントの和訳を以下に載せます。
----------------------------------------
・ロンドン病院の古い診断書
イーサン・レヴィ、1歳。
サラ・レヴィとヤコブ・レヴィの息子。
5月18日に梅毒で入院。
水銀とペニシリンで治療。
症状は進行しており、予断を許さない状況。
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・・・こんな重要な文書を訳すのを忘れるなんて、ダメね。
②なぜ最底辺の女性を?
→彼は生活のために盗みをして投獄され、村八分になった。
そのため最底辺の娼婦しか買えず、彼女達から病気をもらった。
それで彼女達がツケを払うべきだと考えた。

右上の文書は、Part27で出てきました。
帝国クラブで見つけた、裁判の議事録です。
ヤコブ・レヴィが二人の共犯者と共に肉屋のハイマン・サンプソンという人物から
14ポンドの肉を盗んだ罪で起訴されました。
が、共犯者達は軽い刑で済んだのにヤコブ・レヴィだけが12ヶ月の禁固刑を食らっています。
これが元で、ユダヤ人コミュニティから疎外され始め、生活がさらに苦しくなります。
ヤコブはユダヤ共同体への恨みを募らせていきます。
③臓器の切除は?
→彼を除外したコミュニティへの復讐だ。
コミュニティから盗っ人の烙印を押されて、最も卑劣な手段で復讐した。
娼婦の内臓を、牛の内臓と偽って売りつけたのだ。

右上の文書は、Part27で出てきました。
ヤコブ・レヴィが帝国クラブに肉を売ろうとして営業をかけた手紙です。
売ろうとしていた肉は、娼婦の内臓でした。
ここで、Part28で私がギブアップした謎解きについて、答えがわかったので述べておきます。
「2. 犯人は被害者達の健康状態を確かめようとした」の選択肢が正しい理由は、娼婦の内臓を食用肉として出荷するためです。
Part26で、ハーディマンが次のように話しています。
「ユダヤ人の肉屋は信用出来ます。食用にしない内臓の健康状態も調べるのです。特に肺を」
キャサリン・エドウズの肝臓と肺も、傷つけられていました。
M・J・ケリーの肺にも傷がありました。
そうやって、臓器に細かい傷をつけて、健康状態を調べていたわけです。
職人としての習性ですね。
また、他の被害者達も同様に、腹部を切り開いて臓器の状態を調べました。
だからこそ時間の許す限り、被害者を解体したんですね。
持ち去られた被害者の子宮や腎臓や心臓は、食用肉として加工され、
ユダヤ教徒達に売られていました。
ユダヤ教は簡単に言えば、戒律を守ることで天国に行けますよ、という教義の宗教です。
そして人肉を食すことはもちろんタブーです。
食べた時点で、戒律を破ったことになり、天国に行くことができなくなります。
ヤコブはそれを狙ったわけです。
ユダヤ共同体の人々に人肉を食べさせることで、
神に背くよう仕向ける、という陰湿な復讐であります。
Part26の後半でホームズが、アイザック・ソロモノビッチに色々質問したのは、
こういったことを確信していたからです。
④顔を傷つけたのは?
→やはり復讐だ。梅毒の子供と同じ顔にして。

これについては説明不要ですな。
ちなみに梅毒は母子感染します。
つまり、父が娼婦から梅毒をもらって、妻に感染する。
その時に妻が妊娠していたら、子供は先天的に梅毒に罹患して生まれてきます。
⑤エプロンとメッセージは?
→自分を投獄した人々に対する仕返しだ。
レヴィはゴールストン通りで盗みをして捕まった。
だから、そこに住む人々に悪評が立つよう仕向けた。

右上の文書は、Part08で出てきました。
ワトソンが、警察署のゴミ箱から拾った、古い逮捕記録です。
その中にこんな記述があります。
---------------------------------------------------
ヤコブ・レヴィ、30歳、アルドゲート在住、
ホワイトチャペルのグールストン通り58番地の肉屋の雇用主
ハイマン・サンプソンから肉を盗んだ。
エセックス州の施設に20ヶ月の保護観察。
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”グールストン通り”は、ゴールストン通りの間違いでした、ごめんなさい。
Part08で既に、真犯人の名前が出てきてるんですね。
ホームズはこの文書を覚えていたからこそ、
レヴィがゴールストン通りで盗みをしたという事実と、
犯人がゴールストン通りにユダヤ人を中傷するメッセージと被害者のエプロンを
残したという事実を結びつけることができたのです。
ちなみに裁判の判決では刑期は12ヶ月だったのに、20ヶ月に伸びてますねw
最後に補足しておきます。
肉屋が夜中に仕事をする理由。
イーストエンドの貧民街に、冷蔵施設を持てるだけの経済的余裕のある肉屋などいません。
朝の市場で肉を売るので、それにあわせて真夜中から早朝にかけて解体・加工作業を行うわけです。
長文でしたが、解答編の考察はこんなところです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪