シャーロック・ホームズ:悪魔の娘 推理実況 #02

1パートにかなり盛り込みすぎましたね…



今回の目玉はなんといってもウィギンスの尾行パートでしょう。
これまでちゃんと触れられてこなかった場面です。

本作の特徴として、アクションパートが数多くあります。
しかも結構難しめ。
Steamのレビューで低評価をつけている人は大抵、アクションが難しすぎるという理由です。
私も嫌になるほど死にました…
それだけにロケハンはきっちりやらねば!

さて、トムの父親ジョージ・ハーストが失踪したのは、請け負った"特別業務"に関係があるかもしれない。
そこで仕事の斡旋人を尾行し、行方をつきとめます。
今回の動画パートでも触れましたが、産業革命期イギリスの煙突掃除のことを考えると、胸が痛みます。
タダ同然で働かされる4歳児とは…雇用主は血も涙もないのか?と言いたい

さすがにそれは鬼畜すぎるとイギリス人が自覚していたのかは知りませんが、1833年の英国で工場法が制定され、児童労働が制限されます。
しかしその内容がまた酷い
「就労年齢9歳以上、労働は一日12時間以下」

これが何を意味するかというと、煙突掃除の請負人は、9歳の少年を煙突の中で12時間働かせるということです。
さらに、多発する事故。
子供が煙突の中にいることに気付かず、部屋の主が暖炉に火をつけ、中の少年が窒息死するなどはよくある出来事でした。

chimney_boy.jpg

こうした考え方の根底には、「子供は労働力」という社会通念があるわけです。
乳幼児の死亡率が異常に高かったことから、子供が死んでもいちいち構わない。
たくさん産んで、その中から何人か生き残れば御の字、といった考え方が、子供を使い捨てのように酷使する状況を生み出したとも言えます。

さらに教育という概念が上流階級に限られていた。
貧しい家の子供が4歳くらいになって、簡単な仕事ができるようになると、学校など行かせずに働きに出します。
子供は弱者だという認識がないため、大人と同じように煙草を吸い、酒を飲む。

児童労働の悲惨さを表現したウィリアム・ブレイク(Life Is Strangeでも彼の詩が出てきました)の詩を紹介します。

煙突掃除の子

僕の母さん僕のちっちゃい時に死んだ
僕の父さん僕を人に売り飛ばした
僕がまだ舌も回らず 悲しいとさえいえないときに
それで僕はこんなふうに 煙突掃除になったのさ 

掃除仲間のトム・ダーカーは カールの髪をしてたけど
自慢の髪を刈られたとき 悲しさ余りに泣き叫んだ
そこで僕はいったんだ やいやいトムよ気にするな
坊主ならブロンドが 煤で黒くなることもない

そんなことのあった夜に トムはへんてこな夢を見た
煙突掃除の小僧たちが 何千となく湧き出てきて
ディックやジョーや、ネッドやジャックや
一人残らず煤けた棺に 閉じこめられてしまったのさ

そこへ天使が通りがかり 輝く鍵で棺をあけた
閉じ込められた小僧たちは 喜び勇んで出てきたものさ
緑の牧場に下りていくと 笑いながら走り回り
川で水を浴びてみたり 日光浴をしたものさ

真っ裸になったと思うや 商売道具を投げ捨てて
雲に乗って舞い上がり 風のまにまに戯れ遊んだ
天使はトムにいったものだ ちゃんと勤めを果たしていれば
神様が父親代わり 何の不足もないのだよ 

こうしてトムは目が覚めて 僕らは暗闇を立ち上がると
商売道具を持参して 煙突掃除の仕事に出かけた
朝の空気は冷たかったけれど 僕らは幸せだったのさ
自分の務めを果たしていれば 恐れるものは何もない

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No title

お久しぶりです。
ホームズの新作をろへいさんの動画で見れて嬉しいです。
博識なろへいさんの事ですので、既に知っていらっしゃるかもしれませんが、ヴィクトリア朝の写真家には下記のような方たちがいたみたいです。
Henry Dixon/Thomas Annan/John Thomson/Alfred & John Bool
Frogwaresのスタッフもリサーチを相当重ねたのでは、と思います。

Re: No title

> ぽしゃさん

こういった情報はとても嬉しいです!
写真家の名前でグーグル画像検索してみましたが、これ一日中眺めてても飽きないですね。
幸せになれました
教えて下さってありがとうございます!
じっくりロンドンの写真を見ながら、ホワイトチャペルに思いを馳せてみます

Frogwaresの時代考証家はプロ中のプロですよね