The Cat Lady 実況プレイ Part18

第6章はアパートをしらみつぶしに探す!探す!探す!
とても長~い章でして、なんとPart24まであります!



ちなみに "Cat Widow" とは 「猫の未亡人」という意味です。

この章は全編にギャグがちりばめられていますw(一部を除く)
私も字幕職人の腕が鳴るってもんです。



The Cat Ladyを映画化するなら、誰が監督すべきだと思いますか?
私は以下の3人に撮ってほしいです。

デヴィッド・リンチ

というか、The Cat Ladyの方がリンチのテイストを取り入れてると言っても過言ではない。
平凡な日常の中の狂気を描かせたら右に出る者はいない。
私が好きなのは「ブルーベルベット」ですね~。
アメリカの健全な青年(カイル・マクラクラン)が不意に頭のおかしいマフィア連中の世界に首をつっこんでしまう、不気味なお話です。
一番好きなシーンは、完全にイカレてるマフィアのボス(デニス・ホッパー)が、子供を人質にとって奴隷にしている歌姫イザベラ・ロッセリーニの性器を凝視しながら酸素マスクを付けて「ママ~!ママァ~!!!」と絶叫する場面です(文章にしても、なんちゅうシーンだw)。

Dennis-Hopper-BlueVelvet

あとニコラス・ケイジ主演の「ワイルド・アット・ハート」も大好きです。
この映画で出色なのは何と言ってもウィレム・デフォーの超怪演でしょう。
アカデミー助演男優賞を8個あげても足りない。
ストッキング強盗シーンは思わず4,5回巻き戻して見てしまいました(何の話かは、映画を見れば一瞬にして理解できますw)。

コーエン兄弟

海外の映画監督の中で一番好きな2人です。
「ノーカントリー」はもう10回以上は見てますが、まだ全然飽きませんね。
見る度に新たな発見があります。
特に冒頭、アントン・シガーが警官を手錠で絞め殺すシーンはご飯3杯いけます。

no-country-for-old-men

ある映画評論家が言ってたんですが、コーエン兄弟の映画に繰り返し出てくるモチーフは、「壁の向こうに得体の知れないものがいる」というものです。
これは当を得た表現で、何の変哲もない日常の薄皮一枚隔てた向こう側でとんでもないことが起こってる、もしくはとんでもない奴が潜んでる、という状況はThe Cat Ladyにも何度も出てきます。

デヴィッド・フィンチャー

The Cat Ladyは音楽が秀逸です。
開発者のミカルスキが音楽に造詣が深いというのもあるんでしょうが、実は様々なアーティストが無償で曲を提供してるらしいです。
デヴィッド・フィンチャーはミュージック・プロモーション・ビデオ監督出身なので、きっとスタイリッシュな映像に仕上げてくれることでしょう。
初監督作「セブン」なんかはまさにThe Cat Ladyテイストですよね。

Seven

あー、映画化しないかな…
見たい、見たいぞ~!!(笑)

The Cat Lady 実況プレイ Part17

スーザンの過去が明かされます。
そして意外なかたちで第4の寄生虫に決着をつけます。



次回からはいよいよ自殺の啓蒙者"アダムの眼"の探索にかかります。

ネタバレでも何でもないので言ってしまいますが、"アダムの眼"が第5の寄生虫です。
つまり最後の寄生虫でして、次回から終盤戦が開始します(確か第7章が最終章だったような…)。
とは言っても、アダムの眼を突き止めるのにはかなり苦労しますので、まだまだ先は長いですが。
最後までお付き合い下さい。



前回の記事に引き続き、ジェフ・バックリーの名カバー曲をご紹介します。
レナード・コーエン作「ハレルヤ」という曲です。
シンプルながら無駄のない構成にご注目下さい。




この曲の歌詞、対訳及び内容の解説は、下記のサイトが詳しいので興味のある方は見てみて下さい。

積ん読!:[歌詞] Hallelujah (Jeff Buckley)

The Cat Lady 実況プレイ Part16

今回と次回Part17は「スーザンの過去編」です。
スーザンの厭世観の原因が明かされます。



シリアスな話が続きます。
でも全体を通して見ると、ユーモアも多いんですね。
決して鬱ゲーではない。
私も字幕を付けてて、笑いのある場面では日本語力をフルに動員してます(笑)



The Cat Lady 実況プレイ Part14で、ミッチがジェフ・バックリーの話をしていました。
ミッチ曰く「カート・コバーン(27歳で夭折。ニルヴァーナのボーカル)より偉大よ」と言っていた彼は、20世紀アメリカが誇る偉大なシンガーソングライターです。
30歳のとき、ミシシッピ川で泳いでいる最中に溺死しました。
ローリング・ストーン紙の「歴史上最も偉大な100人のシンガー」で39位に選ばれました。

彼の名曲「All Flowers In Time Bend Towards The Sun(全ての花には陽が当たる)」をご紹介します。



歌詞の英/日対訳も付けておきます。心にきます。

My eyes are a baptism
Oh I am fused
And sing her into my thoughts
Oh phantom elusive thing

all flowers in time bend towards the sun
i know you say that there's no-one for you
but here is one,
all flowers in time bend towards the sun
i know you say that there's no-one for you
but here is one, here is one... here is one

all flowers in time bend towards the sun
i know you say that there's no-one for you
but here is one,
all flowers in time bend towards the sun
i know you say that there's no-one for you
but here is one, here is one... here is one

aah, ooh...

Keep it going in me, wicked traveller
Fading farther from me
With your face in my window glow
Oh When will you weep for me sweet willow

It's okay to be angry
But not to hurt me
Your happiness, yes yes yes
Darling, darling

all flowers in time bend towards the sun
i know you say that there's no-one for you
but here is one,
all flowers in time bend towards the sun
i know you say that there's no-one for you
but here is one, here is one... here is one


僕の眼は清められた
ああ ひとつになった
そして彼女に僕の思いを歌う
ああ 手からすり抜ける幻影

全ての花には陽が当たる
君は自分には誰もいないと言う
でもここにいる
全ての花には陽が当たる
君は自分には誰もいないと言う
でもここにいる、ここにいる、ここにいる…

全ての花には陽が当たる
君は自分には誰もいないと言う
でもここにいる
全ての花には陽が当たる
君は自分には誰もいないと言う
でもここにいる、ここにいる、ここにいる…

僕の中で進みゆく、意地悪な旅人
遠くへ消えていく
窓の中で君の顔が輝く
ああ いつ僕のために涙を流してくれるのか 愛しい人

怒ってもいい
でも傷つけないでくれ
君の幸せ そうだとも
最愛の人

全ての花には陽が当たる
君は自分には誰もいないと言う
でもここにいる
全ての花には陽が当たる
君は自分には誰もいないと言う
でもここにいる、ここにいる、ここにいる…

The Cat Lady 実況プレイ Part15

奇襲をかけてきた第4の寄生虫にあっさり殺されたスーザンは、港のような死者の国にやってきます。

今気が付いたんですが、蛆の女王の部屋でロウソクを吹き消しているのは、他人の命の灯をスーザンが奪っているということなんでしょうか…



鏡の中のスーザンが大災難ですw
殺し方が映画「SAW」並みに凝ってて好きだな~ww



皆さんは休みの日によく行く場所はどこですか?
私はほぼ毎週末、新宿です(笑)。
しかも行くところは決まってます。
特に大好きなスポットが南口に3カ所かたまってるんです。
今回はそれらを中心に新宿おすすめスポットをご紹介します。

スポット①:紀伊國屋書店新宿南店

kinokuniya

南口を出て真正面に見える高島屋タイムズスクエアの隣にある、日本一の本屋さんです。
一般の書店に置いていないような専門書も幅広く取り揃えています。
1F~7Fまで世界中の知がぎっしりつまっていて、本棚を眺めてるだけで楽しく、2時間はあっという間に過ぎてしまいます。

大学出たての頃、サラリーマン時代は毎週末にはここに通って、紙袋2つにぎっしり本を詰め込んでヒイヒイ言いながら帰宅してました。月に5万円は使ってました…
最近はさすがに図書館を活用してますが、絶版で置いてない資料などもあるので、今でもこの南店と新宿アルタ近くにある本店を利用してます。

スポット②:新宿バルト9

wald9

南口を出て左にず~っと行けば、Forever21の先にあります。
新宿三丁目イーストビルの9階です。
休日はとても混んでいますが、雰囲気が良く、大好きな映画館です。
たまに映画祭なんかも開催してますね。

ここでやってない映画も大概、新宿ピカデリーテアトル新宿で上映してます。
昔は歌舞伎町のスカラ座にも行ってましたが、ガラが悪いのでなるべく行かないようにしてますw

スポット③:世界堂新宿本店

sekaido

日本一の画材専門店。
画材を買うならここ以外は考えられない。
しかもバルト9のすぐ隣にあるという便利さ。
ただし休日はレジ待ちで長蛇の列が出来てます。

本当に何でも揃うし、色んな画材を見て回るだけで楽しい。ワクワクします。
美術関連の書籍もなにげに充実してます。



ここからは腹ごしらえに最適なレストラン情報です♪

スポット④:ピッツァ・サルヴァトーレ・クオモ

cuomo

東京モード学園に近い、新宿野村ビル地下1階にあります。
ちょい遠いです。
隣に損保ジャパン東郷青児美術館があるので、そこに行った際は、帰りに寄って食事してます。

なんとランチ食べ放題1500円!安い!
本格ピザも食べ放題!フルーツジュース飲み放題!
デザートもオードブルも絶品だし、野菜が多くヘルシーなんです。
ホテルの食べ放題並みのクオリティでこの価格はそうそうないですよ!

スポット⑤:シェーキーズ新宿通り店

shakeys

スタジオアルタや紀伊國屋本店のある通りを、駅から離れる方向に行けば地下にあります。

上記のクオモに比べると、ぐっと格は落ちますが(笑)、約千円でピザ食べ放題は魅力的です。
しかも種類が多い。マヨネーズ&ポテトピザが好きです。
あと体に悪そうなポテトフライも大好きですw

平日はなんと850円で食べ放題!
私は一時期、このせいで胃拡張になりましたw

スポット⑥:情熱のすためし どんどん 新宿中央東口店

すためし

わかりにくい所にあるんですが、ライオン館の辺りだったと思います。
とりあえず見つけたら入ってますw
ネギすためしにマヨネーズかけて食べるのが美味しいんです!
ドリンクもLLサイズで100円ですし♪



以上、週末のヘビロテスポットでした。
皆さんはお気に入りの場所はありますか?

The Cat Lady 実況プレイ Part14

確か、最後の日常回。
ミッチはほんと良い子。
スーザンにネットリア充の手ほどきをしますw
イギリスだからおそらくフェイスブックとか?

あとミッチは時々、スーザンのことをミス・A(Aさん)と呼びますよね。
きっと親しみを込めたニックネームといったニュアンスなんでしょう。



ミッチの彼氏を自殺に追い込んだアダムの眼は、スーザンのアパートに潜んでいます。
が、奴を探すのはもう少し先の話。
物語は予期せぬ展開を迎えます。
第5章はPart17まで続き、なかなか見応えがある(心にくる…)ので覚悟しておいて下さい。



上野の東京都美術館で開催している「ターナー展」に行ってきました!

turner

19世紀イギリスにおける風景画の巨匠です。
私の実況を見て下さってる方は覚えているかもしれません。
ホームズVSルパン実況動画 Part02」でナショナルギャラリーからルパンが盗み出した絵画が、ターナーの傑作「戦艦テメレール」です(残念ながら、この絵は出展してませんでした)。

戦艦テメレール
「戦艦テメレール」

誰かがイギリスの優れた画家を上げる際には、必ず引き合いに出されます。
イギリスの美術界はフランスやイタリアのそれに比べて大きく遅れをとっていたんですが、19世紀に一気に花開いたという印象です。
私の好きなジョン・シンガー・サージェントも19世紀イギリスの肖像画家です。

ターナーの絵で一番好きなのは「レグルス」。
これは歴史画です。
紀元前3世紀の第一次ポエニ戦争で活躍したローマの英雄マルクス・アティリウス・レグルスが敵国カルタゴに捕らえられ、両目のまぶたを切り落とされます。
そして地上に出された時、太陽の光に眼球を潰され、失明してしまいます。
この作品は、まさに周囲が光りに包まれる瞬間を描いたもので、掟破りの描写といえるでしょう。
実際、画壇では賛否両論が巻き起こりました。

regulus
「レグルス」

あと面白かったのは、イタリア旅行の経験を元にした「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」という作品があります。
この絵には松の木が描かれているのですが、まっすぐなんです。
普通、我々日本人は松の木というと、うねうね曲がりくねったフォルムを思い浮かべますが、イタリアの松は垂直にまっすぐ伸びてるんですね。
おそらく日差しが強いから、太陽の光を浴びるために曲がりくねる必要がないんでしょうね。
ちなみにこの絵は夏目漱石「坊ちゃん」の赤シャツと野だいこの会話に出てきます。

「あの絵を見給え、幹が垂直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」
「どうです教頭、これからあの島をターナー島と名づけようじゃありませんか」

漱石は英国留学中にターナーの絵を見て感銘を受けたようです。

チャイルド・ハロルドの巡礼
「チャイルド・ハロルドの巡礼-イタリア」

さて、この巨匠ターナー、伝記を読んでビックリ!
スーザン・アシュワースも裸足で逃げ出す性格のねじくれ加減。

まずどケチ。成功してからも基本割り勘です。
さらに私生活に関して徹底した秘密主義で、宿屋の未亡人との10年間に渡る同棲生活も、友人や同僚は全く知りませんでした。
自分は金持ちのクセに、同棲相手にほとんど送金せず、貧乏生活をさせていた模様。
おまけに2人の娘の結婚式にも出席しなかったという冷酷さ…

展覧会で上がったターナーの株が、伝記を読んでダダ下がりしました(笑)

容姿も醜く、背が低くて歩き方がヘンテコで、小太りでした。
ある画家がターナーをこっそりスケッチした絵も展覧会に出展されてたんですが、とても巨匠の姿には見えませんねw
同僚曰く、「農民風のビジュアル」だそうで(笑)
ソクラテスの石膏像を見たときと同じ驚きがありました(彼もなかなかのブサメンです)。

Turner Portrait
画家チャールズ・マーティンによるターナー肖像画

ソクラテス胸像
ソクラテスの胸像。古代ギリシャの基準で言えばとんでもなくブサい

10代の頃が一番細密に描いていて、歳を経るごとに段々雑になっていく様が興味深かったです。
晩年には殆ど抽象画のようになってました。
実際、モダニズムに影響を与えたという評論もあるくらいですし。

turner_snow
初期のターナーの代表作「吹雪―アルプスを越えるハンニバルとその軍隊」

湖に沈む夕陽
後期の作品「湖に沈む夕陽」

負けん気も強かったようです。
王立アカデミー展覧会に出展する際は、ある程度仕上げた段階で展示し、会場の客の前で最後の仕上げをするというのが通例でしたが、ターナーの場合は未完成の状態で展示してしまう。
そして両サイドのライバル画家の作品の具合を見て、自分の絵が最も映えるように一気に仕上げる、という意地の悪いやり方をしてましたw
例えば右側の絵の青が鮮やかだったら、自分の絵の青色はもっと鮮やかにする、など…
そういったパフォーマー的要素もあったらしい。

前回の記事でお話しした印象派の画家連中の確執のように、巨匠と呼ばれる人々のドラマの中にも、どうしようもないほどゲスなエピソードがあったりして、ゴシップ大好きの私にとっては最高に面白いです(笑)。

The Cat Lady 実況プレイ Part13

復讐回。
スーザンの格好良さに惚れた…
自分で「私はタフな年増女よ」と言っちゃう所なんか…
抱いてくれ~!スーザン!



スーザンを見てると、「グロリア」という犯罪アクション映画を思い出します。
マフィアの帳簿係の女性が、小さい男の子を助けて逃避行するというストーリーです。
こちらもスーザンと同じ、40代のスレたおばさんで喫煙者なんですが、これがとてつもなくカッコいい!
助けた男の子と一緒に隠れ家を転々としつつギャングから逃げるんですが、追っ手に言い放った言葉にシビれました。

「彼(男の子のこと)は今まで寝た男の中で一番よ」

…こんなカッコいい女、みたことないぞ!

グロリア

次回はまた日常回になるのかな?(記憶があやふや)
これからロケハンしますね。

まだ寄生虫は2人も残ってます…



東京駅近くのブリヂストン美術館で開催してる「カイユボット展」に行ってきました!
19世紀フランスの画家ギュスターヴ・カイユボットは知名度は低いですが、実は印象派の最重要画家です。
父親は織物商で材を成した大富豪です。
カイユボットは自らの財力を駆使して印象派展を企画・開催し、またモネやシスレー、ドガ、ルノワールなどといった印象派画家たちの作品を積極的に購入し、彼らを経済的に支えました。
モネに至っては、家賃を払ってやるなど、パトロンのような存在でした。

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カイユボット自画像

19世紀中頃~後半の美術界は、アカデミーのサロンが独占していました。
伝統的な表現を用いた正統派の絵画しかサロンに入選せず、それ以外は人目に触れないという排他的な状態。
その状況に意を唱えたのが、サロンに落選続きだった、独自の画風を持った印象派の画家たちです。
彼らは自分達だけで、画壇の枠に囚われない表現を人々に広く認めさせようと、印象派展を開催します。
その実行メンバーの中心人物が、ドガとカイユボットです。

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エドガー・ドガ自画像

ドガが展示場所を押さえ企画を詰めていき、カイユボットが出展画家たちを取りまとめて経済的な援助をする。
特に第3回印象派展は大盛況で、美術史に残るほどのイベントでした。

がしかし、ドガは独断的で嫌な奴なので、色々うるさい注文を付け始めます。

一.「印象派」という名前は気に食わないので、政治的で反骨精神を表した「独立派」という呼称に変えろ
二.ポスターに出展画家の名前を載せるのは俗物っぽいのでやめろ
三.俺の息のかかった舎弟の画家たちを参加させろ
四.サロンに出品した画家は、こっちには出してやらない

当時、困窮を極めていたモネなんかはサロンに出品して金稼ぎに打って出るんですが、ドガがゴネたせいで印象派展には出品できなくなります。
こういったことが原因で、カイユボットとドガは激しく衝突。
ゴーギャンもカイユボットと対立し、人間関係がギスギスしていきます。
ドガの出展ボイコットなどもあり、カイユボットは第8回印象派展以降は出展していません。

私に言わせれば所詮、左翼の内ゲバと同じで、どうでもいいような考え方の違いによる内輪もめに過ぎません。
が、崇高な美術の理想を追い求めた画家たちの人間ドラマにも、実はつまらない愛憎劇が絡み合っている、というのは非常に面白い話だと思いませんか?

私はカイユボット展を通じて上記のようなことを知り、「そういう視点で見れば美術史も俄然エキサイティング」だと思いましたね。
さて、画家としてのカイユボットなんですが、私は大好きです。
いちおう印象派のクセに、対象を忠実に描くという写実主義に特有の生真面目な性格を抑え切れてません(笑)
そう、非常に写実的なんです。
「ピアノを弾く男」なんて特に。

Caillebotte_Playing the Piano

しかも弟が写真に凝ってたということもあり、彼の描く絵は映像的なんです。
当時としては極めて珍しく、俯瞰で風景を描いてみたり、極端に構図に奥行きがあったり…

gustave-caillebotte_europe_bridge
ヨーロッパ橋にて。まるで映画の1シーン

ここまで優れた画家であり、新しい芸術運動に大きく寄与したカイユボットの知名度が低い理由は、次の2点です。
1.大金持ちだったので、自分の作品を売らなかった。だから人目に触れなかった。
2.40代で夭折したため、そもそも作品点数が少ない。

もし長生きしてたら、画壇の大物になってたんじゃないでしょうか…
現在、再評価の気運が高まっているのは嬉しいことです。
ラファエル前派大好きっ子の私としては、「みんなもう一度写実画を見直そうぜ!」という考えなのでw

Caillebotte_sailing
弟と共にボート競技にも大ハマリしていた

The Cat Lady 実況プレイ Part12

サイコパス夫妻の屋敷を探索。
まるでエド・ゲインやジェフリー・ダーマーの家ですよ…



今回の寄生虫は、殺人鬼っぽい殺人鬼ですね。
人肉を食べるなど、映画や小説でおなじみのシリアルキラーといった感じです。
夫婦揃ってというのが更に常軌を逸していて、雰囲気を盛り上げてます。

今パートでは復讐のための材料を揃え、次回で人誅を加えます。
殺す方法は、ミッチとの話から想像つくと思いますが…

乞うご期待!



世田谷文学館で開催している「幸田文 展」に行って参りました!
「こうだ あや」と読みます。文豪、幸田露伴の次女です。
自筆原稿や愛用の品が展示されてました。

幸田文_展

溺愛されていた姉と弟(共に夭折)の間で不遇な人生を歩んできた彼女は、文筆で生計を立てていくつもりはまったくありませんでした。
露伴が亡くなった後、父の回想録を依頼され、小学校以来の作文をものします(そのとき彼女は40代!)。
これが好評で、以後エッセイや小説を次々に発表。人気作家となります。

私が幸田文を好きなのは、自伝的小説「おとうと」を読んでボロ泣きしたことがあるからですw
映画で感動することはしょっちゅうですけど、本を読んで泣いたことは殆どありません。

彼女は前半生を家事と父の世話に捧げ、文章の訓練を受けていたわけではないので、「書けるまでひたすら観察する」というスタイルを貫いています。
このおかげで、本当にこの人は、自分の内から沸き上がってきた自分自身の言葉で書いてるんだな、と彼女の文章を読んでると感じます。

ちなみに私が読んで泣いた小説はこちら↓

・幸田文 「おとうと」
・ホーソーン 「大いなる岩の顔」
・宮沢賢治 「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」

皆さんは、どんな小説で泣きましたか?
おすすめありましたら教えて下さい♪

The Cat Lady 実況プレイ Part10

全編これ会話回。翻訳疲れた…
徐々にミッチはスーザンに心を開いてきています。



今回のパートを見てもらえばわかるように、動画タイトルの【復讐の死にゆく女】というのはミッチのことですね。
もちろん【絶望する不死の女】はスーザンです。

自分の命の灯が燃え尽きる前に、分身に等しい存在だった彼氏を(事実上)殺した男にひと目相まみえようと、スーザンのアパートにやってきたわけです。

ちなみに会話に出てきた「プロムクイーン」というのは、高校や大学の卒業記念ダンスパーティにて開催されるミスコンの優勝者のことです。
プロムは日本にはない風習なので耳慣れないと思いますが…
アメリカの非リア充達は、このイベントを蛇蝎の如く忌み嫌い、恐れています。
もし日本でプロムが開催されたら、胃に穴が開く若者が続出することでしょう。
なぜなら、男は必ず女性をプロムに誘ってチークダンスを踊らなければいけないからです(笑)
悪しき風習ですよ、ホントに…

次回からはいよいよ寄生虫への復讐回。
お楽しみに!



言語学者ガヴィーノ・レッダ著「父 パードレ・パドローネ - ある羊飼いの教育」が凄かったのでご紹介します。

強権的な父親に激しい体罰をくらいながら羊飼いとして野生児のように育てられたガヴィーノの自伝的小説です。
舞台はイタリアのサルデーニャ島。
小学校の教室で一生懸命授業を聞いているガヴィーノの所に、父親が乱入してくる場面から物語は始まります。

「俺たちは食っていかにゃならねえ。そのためにこいつの労働力が絶対に必要だ」という趣旨の演説をし、無理矢理連れて帰ります。
このため、ガヴィーノは20歳まで読み書きができず、小学生並の知性もないまま、羊飼いの世界だけしか知らずに生きていくことになります。
ガヴィーノ
小説の前半部は、父親流の乱暴な、羊飼いになるための実地訓練に明け暮れます。
当時1940年代はしょっちゅう家畜の盗難や、他人の敷地での放牧が起きていたので、自分たちの羊を見張る仕事は重要なものだったのです。
ガヴィーノが一日中、羊を見張ってる間、父親は畑を耕しに出かけます。
これはつまり、6歳の幼いガヴィーノは、生活の大半を独りで過ごすということを意味します。

年を重ねるに連れ、父親の要求は多くなる一方で、ガヴィーノは必死で食らいついていきます。
このあたりの描写が、まるで自分が羊飼いになって、ノウハウを一つずつ覚えていってるような錯覚に陥るほど迫真に満ちています。

唯一の楽しみは、祭りのときに来る音楽家のアコーディオンの演奏を聴くこと。
自分もやってみたいという憧れを抱きます。
ある日、遠縁の親戚が音楽に詳しいという話を聞きつけ、疎遠だったにも関わらず、思い切って訪ねていきます。
息子を若い頃に亡くしていた親戚のおじさんは、ガヴィーノに熱心に音符の読み方から教えます。
羊飼いで培った抜群の集中力で、ものすごい勢いで理論を吸収していき、他人の畑を耕して貯めた賃金でアコーディオンを買い、ついにあの音楽家のように淀みなく弾けるようになります。

これで自信をつけたガヴィーノは「羊飼いは羊飼いのまま一生を終わらなければいけないわけじゃないんだ」と、初めて上達の楽しさを知ります。

ledda
著者ガヴィーノ・レッダ

20歳になり、周囲の糞みたいな状況に嫌気がさしたガヴィーノは、何でもいいからとにかくここを脱出したい、という一心で、軍隊に入ります。
当時は、移民になって工場や鉱山で働くか、憲兵になるか、軍隊に入るか、くらいしか選択肢がなかったんです。

そして入隊届けの希望訓練コースの欄で、なんとなく「ラジオ修理コース」を選択してしまいました。
これは何と、中学卒の資格がいる、割とハイレベルなコースだったんです。

これは大変ですよ。
なんせ、軍隊の公式言語はイタリア語で、ガヴィーノはサルデーニャ島出身、つまりサルデーニャ語しか喋れない。
イタリア語すら満足に喋れない上に、かけ算は九九くらいしかできない。
なのにオームの法則とかが出てくるんですよ!
怒濤の授業初日は、魔法の言葉を聞いてるみたいに、全ての意味がわかりません。
どんな努力も厭わないという意気込みだけはあるのに、何をどうしたら良いかわからない。

ガヴィーノは思い切って、クラスで一番優秀な生徒に事情を洗いざらい打ち明け、授業後1時間だけ初歩の初歩(小学校レベル)から教えてもらう約束を取り付けます。
そこから彼の快進撃が始まります。皆が寝た後でトイレに閉じこもって勉強し、休みの日は生徒達が売春宿に繰り出している間も勉強漬け。
コースの最後に組み立てたラジオから音楽が流れたときには、「まさかこんなことが自分にもできるなんて…」と感動の涙を必死に押さえる姿が感動的です。

コースを終了し、通常軍務についてからは、文字通り全生活を勉強に捧げます。
失われた日々を取り戻すかのように。
周りにいる大学卒のインテリ兵達を手当たり次第に捕まえては教えを請い、彼らの知識を貪欲に吸収します。

中学卒の資格を取り、軍隊を辞め、難関の古典学校に入学するため、故郷に戻ります。
物語のラストで、彼の猛勉強に反対する父親と、かなり激しく衝突するのですが、ここの描写がすさまじいです。
読んでてドキドキしました。

一番考えさせられたのは、ガヴィーノが勉強を進める内に、自分を郷里に縛り付け、過酷な労働を強いていた怪物の正体に気づくくだりです。
つまり、搾取者の存在に気づくと…

思うに、我々会社勤めの日本人も、サルデーニャの羊飼いも、隷属の構図という点では同じではないでしょうか。
これは遠い国の、大昔の出来事ではなく、当代的な問題そのものでは?

自分の現状に疑問を感じている社会人の方には、ぜひ一読をお勧めします。
私は自分とガヴィーノが重なって仕様がなかったのですが、皆さんはどうでしょうか…

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映画化もされ、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞してます

The Cat Lady 実況プレイ Part10

第二の寄生虫、気持ち悪すぎるんですけど…
あと奥さん年上過ぎw



ミッチの不気味なポスターの下の方に詩が書いてあります。
翻訳するとこうです:

死なんてなんでもない。
ただ隣の部屋に行っただけのことだ。
俺は俺、おまえはおまえ:
動かない俺たちがなんであろうとも



このポスターはミッチのボーイフレンドが作ったらしいんですが、彼については次回Part11で詳しい話が聞けます。
お楽しみに!



六本木ヒルズの森美術館で開催してる「スヌーピー展」に行ってきました!
スヌーピーの産みの親チャールズ・M・シュルツは第二次世界大戦で従軍した後、イラストの通信学校の教師をしながら新聞漫画に持ち込みを続け、1950年から「ピーナッツ」の連載が開始。
以後、2000年に亡くなるまでのちょうど50年間、毎日(!)描き続けました。
50年の間でとった休みは、75歳の誕生日のたった一日だけだというのだから、壮絶です。

peanuts

初期のスヌーピーは普通の子犬だったのが、段々ものを考えるようになり、ついに2本足で歩き始めるというのが面白い。
絵柄も全然違う。

晩年には細く震えた繊細な線で描いていたが、それを見た若手イラストレーターが「この線は凄い!自分もこういう線を描けたらなあ…」と言っていたのを耳にして、雑誌のインタビューで次のようにコメントしました。

「年とって手が震えてるだけだから」 と(笑)

snoopy_and_woodstock
スヌーピーと鳥のウッドストック

あと興味深かった話は、
登場人物がレンガ塀にもたれて会話するシチュエーションが何度も出てきます。
当時の漫画では、子供たちが歩道の縁石に腰掛けて会話するという場面が定番でした。
でもシュルツ的には、それを子供がマネしたら危なすぎると考えました。
そこで、登場人物が会話する時は、レンガ塀に体を密着させれば安全だろう、というディズニーも裸足で逃げ出すほどの子供たちへの配慮っぷり(いや、ディズニーも中々の強者ですがw)。

peanuts_The_wall
左からルーシー・ヴァン・ペルト、チャールズ・"チャーリー"・ブラウン、ライナス・ヴァン・ペルト

ただ、キャットレディ大好きな私としては、ピーナッツはあまりにも毒が少ないかな、といった感じはあります。
シュルツは子供の人間関係や挫折感をユーモアたっぷりに描く名人で、大衆受けする普遍性と品格があります。
アメリカの国民的漫画家といっても過言ではない。

それだけにちょっと物足りないんです。
スヌーピーがチャーリー・ブラウンの顔面に漂白剤をぶっかけるなんて展開はありえないでしょうw
ピーナッツのようなショート形式の漫画だったら、古屋兎丸の「パレポリ」が好きです。

シュールレアリスムを漫画で実現した、全編これ実験の前衛漫画です。

パレポリ

世界は理不尽や暴力に満ちてることが明らかになった今という時代には、ピーナッツは純粋で健全すぎます。
もちろん読むと平和な気分になりますけどね♪

The Cat Lady 実況プレイ Part09

スーザンのもとに、部屋を借りたいという奇特な若い女性ミッチ・ハントがやってきます。
あんな廃墟みたいな部屋に住みたいなんて、裏がありそうですね…



ペスト・コントロールというのは「害虫駆除」という意味なんですが、野良猫を駆除しに来た業者なので「害獣駆除」と訳しておきます。

前回Part08のニコニコ市場に「スーザンの猫型壁時計」が出てました。
スーザンの部屋に掛かってたやつと全くおんなじ!
欲しい!給料入ったら買おう(笑)

Cat_Tail_Pendulum_Clock

今回、スーザンが黒ずくめのミッチに「あなた"エモ"なの?」と聞く場面がありました。
エモとは、西洋のビジュアル系みたいなもんです。
顔面ピアスにホスト系の髪型、黒いアイラインが特徴です。
退廃的な雰囲気で、大抵痩せてます。

emo
典型的なEmoスタイル

これに対してゴスは、悪魔儀式の黒装束って感じで、禍々しいです。
聴いてる曲ももっとメタル系?

goth_girl
Gothはバンパイアっぽい

ミッチのスタイルはこのどちらでもなく、本格ハードロックなんでしょうね。
あんまり詳しくないですけど…
とにかくミッチは自分のスタイルを、エモやゴスと一緒くたにされたくないようです。
こだわり有りって感じ。
もちろん時代についていけてないスーザンはよく分かってないw



Frogwaresから来年発売予定のホームズシリーズ最新作「シャーロック・ホームズ:罪と罰」のスクリーンショットがきてましたのご紹介します!

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う~む、素晴らしいグラフィック。
シナリオも素晴らしいことを祈るばかりです。